公園の散歩もいいけど季節の花々を見ながら散策できるスポットをご存じでしょうか?
今回は富山県南砺市にある園芸植物園「フローラルパーク」をご紹介。
フローラルパークは主にキク科の植物を扱っている施設で、施設周辺の樹木園を散策できるスポットや本館内で様々な資料を見る事ができます。
キクと言っても種類は様々。
黄色や白で単色の想像しているキクよりももっと、形も色もたくさんの種類があります。
この記事は、
・植物を見ながら散策がしたい
・植物の育て方を知りたい
という人にオススメの内容となっています。
野外展示樹木園の散策へ、オススメ時期は春と秋!
暖かい季節は樹木が綺麗に揃って多種多様な植物を見る事ができます。
フローラルパークの中心となる場所では、各種イベントなどに利用されるほど広大な広場があります。
季節の花が花壇に植えられていて、間近で観察することができます。
ピンク色や白色、淡い紫など色とりどりの花は、全てキク。
菊花弁の花壇が扇状に広がっています。
夏の間は照り返しでかなり暑さを感じる事があるため、落ち着いて花を観察したい場合は暑さが和らぐ春や秋のような日和がオススメ。
園内図の中央にある水色の部分は噴水。
紅葉ゾーンでは秋に美しく色づく樹木が植栽されているので、秋のシーズンには鮮やかな色どりを楽しむことができます。
山を登らなくても綺麗な紅葉を見られるスポットは貴重。
軽装で安全に紅葉を見て楽しめるので、紅葉が気になる人は秋を狙って訪れてみてください。
自由で開放的なテーマを持った4つの散策ゾーンを周る
フローラルパークは研修室やキクに関する資料を展示してある本館と、野外で草木が展示されている野外展示樹木園の2つで構成されています。
気軽に散策ができる野外展示樹木園には4つのゾーンが作られていて、
・どんぐりゾーン
・小鳥を呼ぶゾーン
・花木ゾーン
に分けられています。
紅葉ゾーン
駐車場から本館方向にある「紅葉ゾーン」には、秋に美しく色付く樹木が植えられています。
夏の時期は緑の葉をつけている木々。
舗装された道は歩きやすく、木漏れ日で暑さが穏やかに感じられます。
秋に向けて少しづつ黄金色に色づく木々もあり、季節の移り変わりが見られる場所。
大部分の木にはプレートが建てられていて、植物に詳しくない人にもわかりやすいようになっています。
家の庭に木を植える人が多い富山県では、木を選ぶ際の参考になるかも。
お気に入りの木を見つけて、年間を通して観察できるのはフローラルパークの良いところ。
足元にある落ち葉を踏む度に軽やかな音が聞こえ、散策の気分が高まります。
小鳥を呼ぶゾーン
フローラルパークの育成温室付近にあるのは「小鳥を呼ぶゾーン」。
人間の気配を感じて小鳥が寄ってくることはありませんが、あちらこちらから小鳥の鳴き声が聞こえてきます。
フジのつるで覆われた屋根。
花壇に立ち入ることは禁止されていますが、休憩スポットとして提供されている場所は草花を傷つけないように一目でわかりやすくなっています。
このゾーンには小鳥を呼ぶために木の実をつける植物が集められています。
奥行きがあって幻想的な風景を楽しむことができます。
こちらは茶庭(ちゃてい)といい、茶室からの風景を再現している場所です。
特徴的な踏み石と苔に趣を感じながら立ち止まっていると小鳥の声が響いてより一層、臨場感のある風景を楽しむことができます。
奥には灯篭が見えます。
手前の明るい低木から奥に向かって葉の色が濃い樹木が立ち並び、遠近感で実際よりも広く深い庭に見えてきます。
花木ゾーン
紅葉ゾーンと同じく、木々の間を抜けるように散策路が整備されている「花木ゾーン」。
フローラルパークの中では一番広いゾーンで、美しい花を咲かせる木々が集められています。
他よりも少し高い場所に進むため、階段のほかにスロープとして使える坂道もあり、どんな人にも歩きやすい工夫がされています。
周辺には12種類のつつじが植えられています。
夏の間は葉が茂っていますが、剪定されたつつじの園は規則的で綺麗な様子。
どんぐりゾーン
一番小さい「どんぐりゾーン」ではナラやカシの木を見る事ができます。
木の実が豊富に実って見られるのは10月~秋ごろ。
比較的広い道で、手前からどんぐりゾーンの奥側まで見渡せます。
綺麗に舗装された園内ではいろんな樹木を一度に鑑賞することができます。
いつもは通り過ぎる植物の一つ一つに注目しながら散策すると、有意義な時間を過ごせるのでオススメ。
フローラルパークでできる事3つ!
たくさんの植物を見たり、散策することができるフローラルパーク。
健康のために歩いたり自然の音に癒されたり自由度が高い場所ですが、草木に関して利用できる施設やサービスがあります。
おしゃれな場所で休憩できる
園内にはいくつかの休憩スポットが用意されています。
屋外の休憩スポットには屋根が設置されていて、柱がそのまま木の幹になっていたり木々に溶け込むように工夫がされています。
座る場所によって、風景がガラッと変わるのでどのベンチを利用するか考えながら散策するのもよいかも。
花木ゾーンの奥にも休憩スポットがあります。
長い距離を歩いても疲れたらすぐに休憩できるほど、たくさんのベンチが設置されています。
花壇に面して設置されたベンチもあり、開けた場所が好きな人はこちらもオススメ。
小鳥の声を聴きながら休憩できるスポット。
木々から少し距離を取って設置されているため、小鳥のフンなどもなく快適に休憩することができます。
本館ロビーにはソファーが設置されています。
園内を見渡せる大きなガラス窓が特徴的な場所で、開放感もありつつ日射を避けられるため熱中症対策に利用できて便利です。
ただし、展示会などのイベントが開催されている時期は撤去されているようです。
新種の植物も!?お気に入りの苗を見つけられる!
フローラルパークではスプレーギクの品種改良により毎年新しい品種の花々に出会えます。
苗はパーク内で販売もされているので、フローラルパーク内で見つけたお気に入りの花を自宅で実際に育ててみる事ができます。
本館の中に入ってすぐ右側にパンフレットが陳列されています。
1本 (6cmポット苗) 400円(送料別)
新品種 600円(送料別)
苗の育て方や選び方もスタッフの人に聞けば快く教えてもらえるので、苗に触れたことが無い初心者の人も安心して選ぶことができます。
南砺・福野ブランドの苗の取り扱いもあり、ブランド苗は5月~7月に販売が行われています。
訪れる時期によって出会える株が違うので、定期的に訪れたいスポットです。
各種講座を受講できる
フローラルパークの2階研修室では不定期で草木に関する講座が開催されています。
本館のパンフレットコーナーのほかに公式のホームページ上で講座の開催時期や料金を確認することができます。
定員に限りがあるものも多く抽選になることもあるため、参加の要項を確認して申し込みをする必要があります。
手作りの作品に興味がある人にオススメ。
フローラルパークを訪れる際の注意点3つ
市街にありながら豊かな自然を満喫できるフローラルパークですが、いくつか注意点があります。
駐車場入口の見逃しに注意
何度も訪れている人であれば間違える事は少ないと思われますが、
植物園前交差点を利用する人は、交差点を曲がった直後にフローラルパーク駐車場の入口に差し掛かるため注意が必要です。
駐車場自体は広く、2か所が連なって45台停められます。
通り過ぎてしまった場合はすぐ先の十字路で左折しフローラルパークに沿って迂回できるため、焦らずに同じ交差点に戻ることができます。
セミに注意
夏の時期はセミの鳴き声がかなりはっきりと聞こえる園内。
木の幹に何匹もセミが。
こちらの木にも見える範囲で4匹います。
気配を察知して、飛んでくるものもいるため注意が必要です。
セミの多さに伴って抜け殻も発見。この場所では4つも!
散策路の足元にある低木にたくさんの抜け殻がついています。
事務所に人がいない場合がある
園内のスタッフの方に何か聞きたいことがあったり、本館内の商品を購入したい時、事務所に誰も人がいないということがあります。
呼び鈴の設置も見当たらず、園内の開放された場所にも人がいないという状況。
キクの注文や講座の申し込みなどで問い合わせたい内容が決まっている場合は、ホームページや電話で事前に問い合わせしておく方が安心です。
フローラルパークに来園した人限定お得情報!
フローラルパークの本館内には県内各所のパンフレットやミュージアムショップが設置されています。
本館は毎週火曜日の休園日には閉まっていて入ることができないので注意が必要です。
フローラルパークで行われる講座の受講スケジュール一覧なども手に入るので園を訪れた際には立ち寄ってみてください。
ライン友だち登録で多肉植物のポットをプレゼント
本館を入ってすぐの場所に看板があります。
たくさんの種類の中から選べるので、お気に入りの一株と出会えるはず。
どれも植物のプロが育てているので、葉の色が鮮やかでイキイキとした印象。
苗を持ち帰る袋や苗を移し替える鉢は売っていないようなので、事前に準備が必要です。
大島椿のヘアアイテムがお得に購入できる
本館のミュージアムショップの一角にて大島椿の商品を取り扱っています。
大島椿のヘアケアシリーズの中で有名な「椿油」をはじめ、珍しい商品が陳列されています。
自由に試せるテスターもあり、使用感を確認してから購入できるのもメリット。
価格は公式オンラインショップよりも少し安いものもあり、送料もかからないぶんお得に大島椿を購入したい人には隠れたお得スポットです。
商品数は多くないので、購入希望の人は事前に連絡してから訪れる方が良いかと思います。
フローラルパークは植物に詳しくなくても楽しめる!
植物園だから植物を見なければいけない!と思っている人は心配しないでください。
歩いているだけで花の香りとか小鳥の鳴き声、風の音を聞いているだけでも充分に楽しめます。
社会学習施設としても利用されることもあるようなので、真剣にキクについて詳しくなれて気軽に訪れる事も出来る汎用的な施設でもあります。
植物にはネームプレートが設置されているので植物園に今まで興味が無かった人も、こんな名前の植物なんだ~とただただ散策しているうちに植物に詳しくなれます。
季節によって咲く花や生い茂る植物は様々。
季節ごとに訪れて景色の移ろいを感じながら散歩ができるオススメのスポットをぜひ選んでみてください。
基本情報 | 南砺市園芸植物園 フローラルパーク |
住所 | 〒939-1552 富山県南砺市柴田屋128 |
電話番号 | 0763-22-8711 |
営業時間 | 9:00~17:00 ※7月20日~8月31日 9:00~18:00 |
定休日 | 火曜日 ※祝日の場合は開園(翌日休園) |
駐車場 | 45台(無料)※11月の菊まつり期間中は有料 |
備考 | http://nantogenki.com/floralpark/ |
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